Logo
VI
CENA
2026/08
「The Gathering Arch」
CENAはイタリア語で「夕食」「晩餐」「食卓を囲む時間」を意味する言葉です。
このロゴでは、食事そのものではなく、人が自然と集い、時間を共有する“食卓の風景”を抽象的なかたちへと置き換えました。シンボルは、テーブルのようにも、アーチのようにも見える極めてシンプルな造形で構成しています。
古代ローマ建築に見られるアーチは、永続性や安定性の象徴であると同時に、人々が行き交う門や通路として都市空間を支えてきました。その姿は、人を食卓へと導き、人と人とを繋ぐ存在としてのCENAのあり方とも重なります。また、CENAという言葉から連想される晩餐の文化や、人が集う食卓の情景も、このアーチの内側に静かに内包しています。
余計な装飾を削ぎ落としたシンボルは、浅野様が大切にする「Less is More」という考え方への共感から生まれました。明確な答えを示すのではなく、見る人によって食卓にも、門にも、集いの場にも見える余白を残すことで、長く愛される普遍性を目指しています。
ロゴタイプには、通常のセリフ体とは強弱のルールが反転したリバースコントラストの書体を採用しました。極限まで要素を削ぎ落としたシンボルとの対比を意識し、文字には適度な個性と遊び心を持たせています。一方で、有機的な表現に寄り過ぎないようラインは直線的かつシャープに設計し、モダンな印象を保っています。また、シンボルに用いたアーチの要素を文字の細部にも取り入れることで、シンボルとロゴタイプに共通するリズムを生み出しました。
それぞれに個性を持たせながらも、ブランド全体として自然な一体感を生み出し、親しみやすさと洗練、遊び心と端正さが心地よく共存する佇まいを表現しています。
日常使いできる気軽さと、少し特別な高揚感。
その両方を兼ね備えた、CENAらしい空気感を表現したロゴデザインです。




